朝一杯のコーヒーから仕事終わりのビールまで楽しめる、小さなスタンドがJR有楽町駅高架下にオープン
この寂しくて古臭いlonesome ol' townを塗り替えちまおうぜ♫そんな歌い出しから始まるトム・ウェイツの「new coat of paint」。トムの2ndアルバム「Heart of Saturday Night」の冒頭を飾る1曲だ。ジャケットに描かれたトムらしきネクタイ姿の男と、ドレスで着飾った女。それはそのまま、この曲の風景に違いない。
そんな愛すべき歌をコンセプトに、9月1日、JR有楽町高架下にオープンした新しい時代のスタンドバーが「THE STAND」だ。バーと言っても、開店は朝の7時。朝一杯のコーヒーから、仕事終わりのドリンクまで、様々なシーンで活用できる街の人間交差点になりそうだ。何しろ、場所はJR有楽町駅高架下日比谷口のすぐ隣。目の前は街のランドマーク、あの巨大な家電量販店だ。
朝は自家焙煎の1杯の珈琲から始まり、夜は上質な音楽と心と身体を癒すドリンクが待っている。昼にはオリジナルの麻哩飯(マーリーハン)に舌鼓を打ち、再び午後からの仕事に情熱を傾ける。
改札口の隣で、年中無休、朝の7時から夜の23時まで起動する街の小さなスタンドは有楽町の新たなランドマークになるはずだ。
入り口から奥へと続く大理石のカウンター、そこには世界中から自由にセレクトされた酒が並ぶ。
そんなドリンクたちとセッションするのは、レコードから流れる上質な音楽だ。知らない酒や、曲を1つ知るたびに人生は少しずつ豊かになっていく。フロアのスタッフたちに何気なく声をかけて欲しい。
身知らぬ同志のコミュニケーションが円滑に流れていくのも、世代を超えて愛される音楽のせいかもしれない。
大阪には「スタンドアサヒ」、京都には「京極スタンド」、都市には必ず街に愛される名スタンドがある。「THE STAND」が東京の名スタンドになる日は遠くないはずだ。
音楽と酒、うまいつまみとご飯。都会の人間たちが交差する至福の時間を有楽町に見つけに行こう。
THE STAND
東京都千代田区有楽町2-9-1 JR東日本有楽町駅高架下(日比谷口改札横)
TEL:03-6256-0838